スペイン国立バレエ団(来日公演中!)
さて、お久しぶりです。
2015年以降、スペインに足を踏み入れていないため、かなり放置気味だったこちらのブログ。スペイン関連でいいことがあったら、ぼちぼち書いていこうかなと。
そこで、現在、3年ぶりの来日を果たし、東京文化会館にて公演中のスペイン国立バレエ団について、書きます。
わたしは先週末の「Aプロ」を見てきました。
2018年10月22日(日)午後の回です。
バレエ団ではあるものの、ダンサー全員がフラメンコを嗜んでおり、伝統を大事にしながらも斬新な振り付け。
振り付けはあのハビエルフェルナンデスの、昨シーズン2017ー2018のオリンピックシーズンでの「ラマンチャの男」を振り付けたグラン・アントニオさん。
独特の振り付けが素敵でした。公式ホームページによると・・・
ホームページ:
スペイン国立バレエ団 創立40周年記念公演 - スペイン国立バレエ団 2018年日本公演〜創立40周年記念公演~
Aプロの見所は、なんと言っても「アレント」だろう。前回の来日でも絶賛を浴びた作品だが、コバルトブルーに輝く地中海の波間で戯れる男女、深海に沈む真珠…、そんな想像を掻き立てる美しい世界が広がるそれは、エレガントでありながら、ウエストサイド物語を彷彿とさせる群舞もあるなど、エキサイティングなスピード感も忘れない。一度見たら何度でも足を運びたくなるナハーロ監督の至極のエンターテイメントだ。
また、20世紀の巨匠グラン・アントニオ振付による、複雑なステップで魅せる「サラサーテのサパテアード」、クラシックな様式美とカスタネット演奏が見事な「エリターニャ」では、スペイン国立バレエ団の技術の高さを目の当たりにできる。特に「エリターニャ」は、伝統的な衣装がバランスの良いモダンなアレンジで目を楽しませてくれる。
そして極め付けは「マントンのソレア」。フラメンコの母と言われる曲種ソレアを、大判のショール(マントン)を使って踊るこのスタイルは、踊り手ブランカ・デル・レイの十八番だった。このサイズのショールは実はすごく重く、さばくのがとても難しく体力もいるのだが、ブランカはそれを、なんでも無いようにやって見せた。しかし彼女の引退に伴い、まるでそれ自体が生きているかのように舞ったショールは、永遠に姿を消した。しかしナハーロ監督は今再び、若い息吹と共にそれを舞台に蘇らせた
「エリターニャ」(日本初演)
振付:アントニオ・ルイス・ソレール
音楽:イサーク・アルベニス
「マントンのソレア」(「サグアン」より)
振付:ブランカ・デル・レイ
音楽:ヘスス・トレス
「サラサーテのサパテアード」
振付:アントニオ・ルイス・ソレール
音楽:パブロ・サラサーテ
「アレント」
振付:アントニオ・ナハーロ
音楽:フェルナンド・エゴスクエ
素敵な写真も。私はこれに感激し、今週末のBプロも見に行くことにしました。
Bプロは次の通り
Bプロでは、まず民族舞踊ホタが踊られる「ビバ・ナバーラ」に注目したい。ホタは、常にジャンプをしながら複雑な脚さばきを駆使して踊られる踊りで、かつ、その間に踊り手はカスタネットも演奏するという、民族舞踊には稀に見る高い技術を要求される舞踊。今回の巨匠ビクトリア・エウヘニア振付による作品は、まさにホタの醍醐味を余すところなく披露した非常に見応えのある出来栄えとなっている。これできっと、スペインの民族舞踊を見る目が一気に変わるはず。
またBプロでは、日本でもお馴染みの名作・二作品が再び登場。怪しい熱を醸し出すラヴェルの音楽に乗って踊られる「ボレロ」では、スペインの情熱をバッチリ体感。熱い熱い、燃え上がる炎が、あなたのハートに飛び火する事間違いなし。バレエ作品の「ボレロ」と比べてみるのも、舞踊ファンにとっては楽しい見方だろう。
ナハーロ監督振付の「セビリア組曲」は、スペイン南部セビリアの典型的なイメージを追いながらも、決して古い絵葉書の風景に陥らないモダンなビジョンと独創性で、徹底的に楽しませてくれる。今回はニューバージョンという事で、期待が益々募る。
そして「カンティーニャス・デ・コルドバ」では、フラメンコの情感の波にも忘れずに触れておこう。スペイン舞踊の核、魂の鼓動を感じるために。
ホームページに監督たちのメッセージも。聞き取りやすいスペイン語です。
例えば、
ダイジェスト版です。音楽は本番と違います。